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「ゲストに新たな発見を提供したい」世界発のシャンパーニュホテル プロジェクター導入秘話
【Cuvée J2 Hôtel Osaka by 温故知新様】
大人の隠れ家のようなミニマルデザインホテル「Cuvée J2 Hôtel Osaka by 温故知新」(以下、キュヴェ J2 ホテル)は世界初のオフィシャル・シャンパン・ホテルとして2024年1月に大阪・心斎橋で開業しました。
シャンパーニュ・メゾンの想いに触れることをコンセプトに作られた客室では、ゲストに新しい体験を提供することを徹底しています。
その一環として、客室に設置されているのが、LGの超短焦点4Kレーザープロジェクター「HU715QW」です。
【製品紹介】
超短焦点4Kレーザープロジェクター。
壁から約22cmの距離で、100インチの大画面を投影できる。
光源にレーザーを採用しているので、投影する映像は、明るく、鮮やか。
webOSを搭載しており、インターネットブラウザや、各種VODサービスへの接続に対応する。
この特徴的なホテルはなぜ生まれたのか。そこにLGのプロジェクターを導入した理由はどこにあるのか。
キュヴェ J2 ホテルのゼネラルマネージャーを務める、佐長 東彦氏にお話を伺いました。
取材にご協力いただいたお客様
キュヴェ J2 ホテルのゼネラルマネージャーとして運営を統括。
ホテルの設立準備段階から携わり、コンセプトを徹底した空間づくりを手掛けた。
Cuvée J2 Hôtel Osaka by 温故知新
〒542-0081 大阪府大阪市中央区南船場2丁目6-7
シャンパーニュの世界観をホテルで再現するという、日本初の試み
シャンパーニュをコンセプトにした、キュヴェ J2 ホテル。
各階1室、全部で11の客室は、それぞれが異なるシャンパーニュ・メゾン(生産者)の公認を得て共同で造り上げた客室では、メゾンの世界観が再現されています。どの部屋も、世界に1室しかない、スペシャルな空間です。そんなホテルが生まれた影には、2人のキーパーソンがいました。
「最初のきっかけは、世界的な建築家の小川 晋一さんから、当社の代表に『真っ白なホテルをデザインしたい。そのコンセプトを考えてもらえないか』というお話があったことでした。
その一方、日本でシャンパーニュ文化を広げる活動をされている山本 一人さんとも、シャンパーニュをテーマにした取り組みをしたいというお話をしていました。
このホテルが生まれたのは、この2つのお話がつながった結果です。
石灰質の白い土壌で育つぶどうから作られるシャンパーニュにとって、白は大切な色。コンセプトと色がぴったりマッチした、日本でも初の試みです。そうして、このホテルのプロジェクトがスタートしました」(佐長氏)
ミニマルデザインホテルであるキュヴェ J2 ホテルは、エントランスから客室まですべてが白色で構成されることになりました。床や壁、天井はもちろん、テーブルやソファ、浴室まで、いたるところが白で統一されています。客室に入るだけで、そのこだわりが強く実感できるつくりです。
「HU715QW」を採用したのは、ゲストに新しい発見を提供するため
世界初のシャンパーニュホテルは、あらゆる面で“新しさ”を追求しています。そこで佐長氏が考えたのが、客室に設置するビジョンを、テレビではなくプロジェクターにすることでした。
「私がこのホテルの設立プロジェクトに携わった当初は、壁掛けか埋め込み型のテレビを設置するという話になっていました。でも、これだけコンセプトが特化したホテルなので、ひとつでも多くの新しい発見をゲストに提供したい。一般的なホテルにはないものを置こうと考え、プロジェクターを設置することにしました」(佐長氏)
ゲストに新しい発見を提供するためのプロジェクター選び。ホームプロジェクターが一般に普及している昨今「普通のプロジェクターを設置するだけでは、驚きを提供できない」と、佐長氏は考えました。
そこで採用したのが、超短焦点で大画面を実現できる「HU715QW」です。
「シーリングライト一体型のプロジェクターもありますが、それは家庭にも広く普及しています。
ゲストに新たな発見を提供するには、別のものでなくてはいけないと思いました。その点、このLGの製品なら、超短焦点というユニークさもありますし、なにより大画面でシャンパーニュの世界観に没頭してもらえます。機種選定にあたっては他社製品も含む3台を並べて検討しましたが、本体そのものの色・質感や映像の鮮やかさ、画面の大きさなどを勘案した結果、LGのものに決めました」(佐長氏)
取材を行ったのは、ホテルがオープンしてから間もない1月末でしたが、プロジェクターに対する好意的な反応は、すでに集まってきているといいます。このホテルの主要な客層である40代以上のゲストからは、超短焦点大画面の映像を見て「これがプロジェクターなのか」と驚きの声が出ています。また、ムービーの撮影に協力してくれたメゾンの関係者に、客室で映像が流れている様子を見せた際も、好評を博したそうです。
なんとしてでも導入したい。オリジナルのホテルモードを作成
順風満帆に見える「HU715QW」の導入プロジェクトですが、1点大きな苦労がありました。
それが、ホテルシステムを開発する必要があったことです。
ホテルの客室に設置するビジョンには、案内などのコンテンツを表示するホテルシステムが必要になります。
そのためには、デジタルサイネージ機能を搭載した機種を導入することが求められますが、「HU715QW」はそれに対応していませんでした。それでも佐長氏は、どうしても本機を導入したいという熱意から、外部企業に依頼して、オリジナルのホテルシステムを作成。客室内の隠しスペースに、画面に動画などのコンテンツを表示させるための装置であるセットアップボックスを仕込むことで、プロジェクターでホテルシステムを表示できるようにしました。
「ホテルシステムを作るうえで大前提にしたのは、ゲストの安心安全です。
たとえば、VODの視聴履歴が残ったら、次に宿泊するゲストが、前のゲストが何を見ていたのかわかってしまいます。それではゲストのプライバシーを守れないので、チェックアウトと同時に視聴履歴を消去する仕組みを導入しました。デジタルサイネージへの対応以上に、ホテルシステム開発のほうが大変でした」(佐長氏)
ホテルシステムのトップ画面。ボタンのデザインなども含めて、すべてがオリジナルです
新しい発見を提供し続けるホテルを構成する一員として
「HU715QW」は、壁から22cmの超短焦点で100インチの大画面を映すという、プロジェクターとしては尖った製品です。この尖りこそが、今回の導入に結びついた要因でした。単に映像を映すだけの装置ではなく、それを見たものに新たな驚きをもたらす一台なのです。
シャンパーニュというコンセプトのもと、ゲストに新しい発見を提供し続けるキュヴェ J2 ホテル。
「HU715QW」もその空間を構成する一員として、鮮やかな映像を映し続けていきます。
【LG担当者コメント】
LGの製品には、ほかのメーカーさんにはないユニークなものが多くあります。
その独自性に目をつけてくださった佐長さんからお話をいただき、思いを語られたときには、印象深いものがありました。
私ができたことは多くありませんが、なにより製品自体を気に入っていただけたのが嬉しいです。
実際に客室に入って、空間に圧倒されましたし、そこにプロジェクターが設置されているのを見て感動しました。
取材・執筆
畑野 壮太